「がんに効く生活」とか

1972年9月生まれ。男性。2013年まで精神科医をしていました。リンクは自由です(連絡不要)。

食べる順番

食べる順による血糖値とインスリン値 – ドクターシミズのひとりごと (promea2014.com)

今回の研究では、16⼈の健康な13⼈の男性と3⼈の⼥性、平均年齢25.8歳、BMI22の人が対象です。葉物野菜180g、タンパク質(鶏の胸肉、皮なし)100g、米(糖質として50g)を様々なパターンで食べました。(中略)

米(R)、野菜(V)、肉(M)と表しています。そしてハイフン(-)が付いているものは順番に食べ、ハイフンがないものは同時に食べるようです。(中略)

最も血糖値スパイクを来たしたのはR-VMです。つまり米を最初に食べて、その後に野菜と肉を同時に食べるパターンです。変わった食べ方ですね。ピークは45分後で66mg/dL程度スパイクしています。その次がVRMで、全てを同時に食べるパターンです。まあ、これが普通の食事ですね。50mg/dL程度のスパイクです。

それ以外の、V-MR、M-VR、V-M-Rはピークが低下し、特にV-M-Rはピークの時間も90分後になっています。

米だけを最初に食べるR-VMを除けば、図のBのように、3時間の曲線下面積に違いはありません。(中略)

確かに血糖値スパイクを抑制する効果は食べる順番にあるようです。しかし、インスリンの3時間の曲線下面積が有意差がなかったように、インスリン分泌で考えれば食べる順場の効果は非常に少ない様です。

また、通常の食事では、様々な食材が混在しています。その場合血糖値やインスリンの推移がどうなるかは非常に未知数です。さらに、この研究では非常に重要な栄養素の脂質がほとんど含まれないような食事になっているので、脂質をしっかり摂ったときにどうなるかはまた違うでしょう。

いずれにしても食べる順を気にしても良いですが、過度な期待はしない方が良いでしょう。(中略)

血糖値が上がるのは糖質摂取によるものです。

(引用は、ここまで)

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私も、全く同意見。

昨日の記事(グリセミック・インデックス)についても、過度な期待はしない方が良い、と思う。