ドクター江部の糖尿病徒然日記 糖質制限食とこむら返りについて。 (fc2.com)
こむら返りの発生メカニズムについては、いろんな仮説がありますが、明確にはわかっていないようです。
判っていることとしては、大ざっぱに言えば、筋肉の収縮においてはカルシウムが重要な役割を果たしていて、マグネシウムは筋肉を弛緩させる役割であるということです。
カルシウムやマグネシウム、ナトリウムやカリウムなどが、ほどよく協力して、筋肉の収縮の調整をしてくれているのだと思います。
そして、冷えや運動や脱水があって、相対的に血流が不足するとこむら返りを起こしやすいことも判っています。(中略)
一般にカルシウムやマグネシウムが不足すると、こむら返りを起こしやすいとされています。(中略)
自ら1型糖尿人でスーパー糖質制限食実践中のバーンスタイン医師によれば、野菜に多い食物繊維は、食事中のカルシウムと結合してカルシウム吸収をさまたげ、タンパク質中のリン化合物もカルシウムとわずかに結合するそうです。
バーンスタイン医師は、「糖質制限食実践中で、チーズ・ヨーグルト・クリームを摂らない人たち、特に閉経後の女性」には、カルシウム補充を奨めています。(中略)
なお、漢方薬の芍薬甘草湯(68番)もこむら返りに有効です。
2週間以上、芍薬甘草湯を内服すると、時に血中カリウムが低下することがあるので、連用している人は注意してくださいね。(中略)
なお、カルニチンという物質が不足するとこむら返りを生じることがあります。
カルニチンは、生体において脂質の代謝に関与するビタミン様物質です。
食材におけるL-カルニチンは肉類と乳製品に多く含まれています。
カルニチン不足に対して、エルカルチンFFという内服薬もあり保健収載ですが、高価です。
芍薬甘草湯が効かないこむら返りにも、エルカルチンFFはよく効きます。(引用は、ここまで)
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★足が攣りました・・・ - ★老い寅親爺の写真日記・・・ (hatenablog.com)
>野菜に多い食物繊維は、食事中のカルシウムと結合してカルシウム吸収をさまたげ
老い寅さんの場合、これだ、と思う。
野菜をよく食べる。
野菜の中の食物繊維が、カルシウムとくっついて、カルシウムの吸収を妨げているのだ、と思います。
対処法。
バーンスタイン先生(アメリカの医者で、自身も糖尿病)は、チーズ、クリーム、ヨーグルトと書いています。
老い寅さんは、牛乳で良い、と思います。(私も、牛乳をたくさん飲むようになってから、足が攣らなくなった。)
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注。
牛乳に含まれる乳糖は、血糖値を上げる。バーンスタイン先生は、その事を念頭において、チーズ、クリーム、ヨーグルトと書いているのだ、と思う。
私や老い寅さんは、糖尿病ではないので、そこまで、厳しくする必要はない、と思う。
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ドクター江部の糖尿病徒然日記 糖質制限食とこむら返りについて。 (fc2.com)
>マグネシウムは、大豆製品・魚介類・海藻・ナッツ類に多く含まれています。
上記で駄目なら、お豆腐からマグネシウムを摂れば良い、と思う。
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>赤身の肉、魚肉、鶏肉、牛乳などの動物性食物に豊富に含まれており、通常、肉の色が赤ければ赤いほど、カルニチン含有量が高くなる。乳製品では、カルニチンは主にホエー画分に含まれる
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ホエイ画分。
ja (jst.go.jp) 2/5、左中央
牛乳に酸を加えると、凝固物(浮いて来る固体)と透明な黄緑色の液に分かれる。凝固物(浮いて来る固体)をカード、透明な黄緑色の液をホエイ(乳清)と言う。
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牛乳に酸を加えると、カード(チーズの元)とホエイ(乳清)に分かれる。
カルニチンを摂るには、チーズより、牛乳、ヨーグルトが望ましい、ということ。
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表1。牛肉に多く、牛乳、鶏ムネ肉にも含まれるみたいだ。
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食材中のL-カルニチン含有量の分析、より
仔羊の肉(ラム)、牛肉に多い。
豚肉にも、そこそこ、含まれる。
牛乳にも、ある程度、含まれる。
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以下、私の場合。
2014年に、右中下葉切除術を受け、以後、循環する血液の量が減った。
2016~2018年にも、こむら返りを起こしていたが、2019年頃から、よく起こすようになった。(夜中、明け方、朝、起きた時。)
牛乳をたくさん飲むようになって、起こさなくなった。
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>カルニチンはエネルギー産生において重要な役割を果たしている。カルニチンは長鎖脂肪酸をミトコンドリア内に運搬し、酸化(燃焼)することでエネルギーを産生している。
カルニチンをよく摂ることで、脂肪酸をうまく利用できるようになった。
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牛乳(水分)をよく摂ることで、下腿への血流が回復。
これも良かった、と思う。
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私は、もともと、チーズを食べたりして、カルシウムをよく摂っていた。
従って、こむら返りを起こさなくなったのは、カルニチンの効果だ、と考えている。