「がんに効く生活」とか

1972年9月生まれ。男性。2013年まで精神科医をしていました。リンクは自由です(連絡不要)。

地球上から魚がいなくなる日

コレステロール値が高いほうがずっと長生きできる」(浜崎智仁著)p127-129

 

地球上から魚がいなくなる日

 

国が、毎日1gのEPADPAを摂取しようといい出した(2010年頃の話)。

栄養学的には一見、理にかなっている。昔、筆者も似たようなことをいっていた。栄養学上も正しいことと信じていたからだ。

ここで簡単な計算結果を紹介しよう。世界の69億人の人が毎日EPADPAを1g摂取すると、たった2年で地球から魚がいなくなってしまうのである。小説のタイトルに出てきそうだ。「魚がいなくなる日」

昔、筆者は植物油としてシソ油/エゴマ油(シソ油とエゴマ油は同じもの)を勧めていた。本章でも触れたとおり、これらの油にはリノール酸(大豆油、ゴマ油などに多く含まれる)は少ないし、α-リノレン酸が半分以上を占めているため(58%位)、現代人にはうってつけなのだ。

奥山治美先生の動物実験でも、「まったく問題がない」唯一の植物油となっている。

しかし、あるときから、私は勧めるのをやめた。

日本での販売量が植物油全体の0.1からせいぜい0.2%しかないからだ。日本全体を考えたとき、これでは話にならない。

日本人全体(あるいはもっと広く全人類)に当てはまらない学問は、どこか間違っている。根本はどこにあるのだろうか?

栄養学から離れてしまうが、そもそも地球上には人が多すぎるのである。人類全体で、今後100年から150年かけて人口を15億人程度に減らせば、いろいろな問題が解決できる。このまま人口を増やし続けたら、すべての分野で、矛盾がさらに大きくなると思う。

地球という星が養える人口には限りがある。大きな格差を認めるなら、何百億いようと人類の中でも上位にいる人には問題なかろう。(中略)

これから人類がどこへ進むかは誰にもわからない。しかし、栄養学が大きな矛盾を内包していることだけは確かなのだ。

(引用はここまで)

 

感想

>そもそも地球上には人が多すぎるのである。

世界の統治者達は(グローバリスト達は)、この事に確実に気付いている、と思う。