「がんに効く生活」とか

1972年9月生まれ。男性。2013年まで精神科医をしていました。リンクは自由です(連絡不要)。

母が食べなくなった原因

母が食事を摂らない理由。思い当たるものを列挙する。

①食道癌、胃癌、大腸癌のうちのどれかが出来、食道を塞いでいる、胃を塞いでいる、大腸を塞いでいる(通過障害)。

②膵頭部癌が出来、それが大きくなり、十二指腸を塞いでいる(通過障害)。

③2012年2月から、母も糖質制限をしていた。

御飯、パン、麺類を食べていなかった。

芋類も食べていなかった。

糖質主体の食事が出て来るが、欲しくないので、食べない。

④被毒妄想。食べ物に毒が入っているという妄想を抱いている。重度のうつ状態に合併する。

これ位か。

 

①はあり得る。

食道や胃で通過障害があれば、吐き気がしたり、吐いたりする(嘔吐する)。

そういう話は聞かないので、あるとすれば、大腸癌か。

②なら、総胆管が詰まり、総ビリルビン値が高くなるはず。黄疸も出るはず。という事で②はないと思う。

あと、他の身体の病気は、血液検査で異常が出ると思う。

③これが本命だと思う。脳梗塞を起こしてから、彼女は自分の本能に素直になったという気がする。

④施設に入ってから、太陽の光に当たっていない。→うつ状態になる。→被毒妄想を抱くようになった。

これはあり得ると思う。

 

①上行結腸辺りに大腸癌が出来て、食べ物が通らないようになっているとしたら、手術は受けたら良いと思う。

③これが原因なら、何もせずに、そのまま、看取るのが良さそうだ。干乾びないように、1日に500ml位の点滴はするか。

ハロペリドール1/2A(アンプル)を静脈に注射する、もしくは、生理食塩水100mlに溶いて、点滴静注する。ハロペリドール1.5㎎1錠を夕食後か寝る前に飲んでもらう。

82歳とは言え、身体は大きく、体力はあると思うので、これ位の量が妥当か。

 

主治医になったつもりで考えた。