「がんに効く生活」とか

1972年9月生まれ。男性。2013年まで精神科医をしていました。リンクは自由です(連絡不要)。

糖尿病の手前

本日2記事目。

「肥満・糖尿病の人はなぜ新型コロナに弱いのか」(清水泰行著)p120~

検査で糖尿病の診断を受けて初めて、糖質過剰摂取の問題が起こるわけではない。そのはるか前から糖質過剰により不具合は起きている。検査で引っ掛かった状態は相当に進行した状態だと考えた方がよい。

本来は一部の人を除き、ほとんどすべての人にとって糖質制限を行った方がよいと考えているのだが、まだ糖質制限を行っていない人で、糖尿病の検査を受けた場合について考えてみよう。

糖尿病かどうかというのは本来、白黒がはっきりした状態ではない。骨折なら骨が折れているかどうかはレントゲンやCT検査で判明するが、糖尿病は実際にはそこまで境界がはっきりしたものではない。学会などで専門家が取り決めた数値が基準になっているだけだ。

つまり、余裕を持って安全地帯(正常型)にいるのであればまだよいが、境界線を超えるか超えないかの手前の状態(境界型や空腹時高血糖など)では、すでに何らかの不具合が起きている可能性が高い。

(引用はここまで)

補足。

正常型とは、空腹時血糖値99㎎/dl以下でかつ、75gブドウ糖負荷試験をして、2時間後に血糖値を測ったら、139㎎/dl以下。

空腹時血糖値が大事。

99mg/dl以下なら、安全。

100~109㎎/dlは、ケースバイケース。

110㎎/dl以上は、要注意。

空腹時血糖値が126㎎/dl以上でかつ、口渇多飲多尿(喉が渇いて、水をがぶがぶ飲んで、おしっこが沢山出る。糖尿病の典型的な症状)を伴えば、糖尿病と診断出来る。

空腹時血糖値が126㎎/dlでかつ、HbA1c 6.5%以上でも、糖尿病と診断出来る。

 

前掲書p128

女性においては、空腹時血糖値110㎎/dl以上あると、心筋梗塞脳梗塞になりやすい、という結果を示すグラフが載っている。

 

+++

 

母は、69歳の時、健康診断で、空腹時血糖値109㎎/dl、HbA1c 6.1%(か6.2%)だった。

糖質制限をしたが、80歳8ヶ月で脳梗塞を起こした。

82歳3か月で亡くなった(今年の5月21日に死亡)。

 

ドクター江部の糖尿病徒然日記  (fc2.com

を私は参考にしている。

 

主食をやめると健康になる ー 糖質制限食で体質が変わる! | 江部 康二 |本 | 通販 | Amazon

を、2011年12月に購入した。

私が読んで、母に手渡し、母にも読んでもらった。