本日、2記事目。
The influence of magnesium on visual field and peripheral vasospasm in glaucoma - PubMed (nih.gov)
in 10 glaucoma patients (6 with primary open-angle glaucoma, 4 with normal-tension glaucoma)
primary open-angle glaucom(原発開放隅角緑内障)が6人、
normal-tension glaucoma(正常眼圧緑内障)が4人、
計10人に、
Magnesium (121.5 mg) was administered twice a day for a month. After 4 weeks of treatment, the visual fields tended to improve.
121.5㎎のマグネシウムが投与された、1日2回、4週間。
4週間の治療(投与)の後、視野が改善した。
原発開放隅角緑内障の人6人、正常眼圧緑内障の人4人に、243㎎/日、マグネシウムを投与した。4週間投与した。
4週間の投与後、視野が改善した。
normotensive glaucoma (NTG) 正常眼圧緑内障
Fifteen patients with NTG (study group) received 300 mg oral magnesium citrate for 1 month, while 15 patients with NTG (control group) received no treatment.
正常眼圧緑内障の人15人は、300㎎のクエン酸マグネシウムを飲んだ。1ヶ月間、飲んだ。
別の、正常眼圧緑内障の人15人は、何も飲まなかった。
正常眼圧緑内障30人の人を2つのグループに割り振った。
15人は、300㎎のクエン酸マグネシウムを、1ヶ月間、飲んだ。
残りの15人は、1ヶ月間、何も飲まなかった(投与を受けなかった)。
300㎎というのは、恐らく、300㎎/日という意味だ、と思う。
color Doppler imaging of the orbital vessels were done before treatment and at 1 month.
投与前と投与後1ヶ月で、眼窩の血管をカラードップラーイメージングで評価した。
In the study group, mean deviation improved from -3.7+/-1.9 (mean +/- standard deviation) at baseline to -2.5+/-1.8 at 1 month (p<0.05)
平均偏差は、-3.7から、-2.5に、1ヶ月で改善した。
ハンフリー(視野検査)結果の読み方 | ワクタ眼科 (wakuta.jp)
MD (mean deviation) 平均偏差 年齢別健常値からの全体的な感度低下をマイナスの値で示します。
pattern standard deviation improved from 3.6+/-2.3 at baseline to 2.8+/-2.6 at 1 month (p<0.05).
パターン標準偏差は、3.6から、2.8に、1か月で改善した。
ハンフリー(視野検査)結果の読み方 | ワクタ眼科 (wakuta.jp)
PSD (pattern standard deviation) パターン標準偏差:視野の局所的な低下を示します。大きい数値ほど感度がばらついています。
Color Doppler imaging indices did not change after magnesium therapy.
カラードップラーイメージング指標は、変わらなかった。マグネシウム投与後も、変わらなかった。
Oral magnesium therapy may provide improvement in the visual field, but does not seem to affect ocular blood flow in patients with NTG. Other mechanism than increased ocular blood flow may be responsible for the improvement in the visual field with oral magnesium therapy.
マグネシウムを飲むことで、視野は改善するかも知れない。しかし、眼の血流は変わらないようだ。正常眼圧緑内障の人では。
眼の血流が増えること以外のメカニズム(作用機序)で、視野が改善するのかも知れない。