m3.com、2022年4月14日の記事。
国立がん研究センター中央病院大腸外科 科長の金光 幸秀先生の話。
進行下部直腸がんの手術では、局所再発を抑制するために、病変腸管部周囲のリンパ節だけでなく骨盤側壁のリンパ節を郭清すること(側方郭清)が日本のガイドラインで勧められている標準治療です。当科の側方郭清施行件数は年間40~50件と世界最大数であり、当科のお家芸だと自負しております
(中略)
当科の下部直腸がん肛門温存率は80%以上
(中略)
側方郭清術後の自己導尿率は2.3%
(引用はここまで)
私は、stageⅣの進行下部直腸癌だった。側方郭清を受けた。
幸い、肛門を温存することができた。
しかし、自己導尿をしている。
2008年に香川県立中央病院で手術を受けたが、最高水準の手術を受けることができたと思っている。
術前、術後の説明を聞いてもそう思えたし、この説明やデータを見ても、そう感じた。
側方郭清術後の自己導尿率は、2.3%。
すなわち、上位2.3%に含まれる位、癌は進行していた。
にもかかわらず、肛門を温存できた(neruzohさんの腸間膜が幸い長かったから、(回腸の末端と肛門のところを)縫い合わせることができた、と手術してくれた先生は言っていた)。
あと、15年半経った今でもこうして生きている。
巡り合わせとは言え、いい先生に執刀してもらえた。
深く感謝している。