トルバプタン0.5錠、アゾセミド1錠、1日1回朝食後が現在、処方されている。
JCS2017_tsutsui_h.pdf (j-circ.or.jp)
バソプレシンV2受容体拮抗薬(トルバプタン)
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急性増悪期心不全例を対象としたプラセボとのランダム化比較試験(EVEREST)では,バソプレシンV2受容体拮抗薬はうっ血症状を改善するが,長期予後は改善しないとの結果であった276, 277).バソプレシンV2受容体拮抗薬は急性増悪期から開始され,慢性期にも継続されるケースが増えつつある.入院中早期のバソプレシンV2受容体拮抗薬導入は腎機能悪化を予防するが,それが長期予後改善につながるかについてはいまだ明確ではない278, 279)
うっ血症状(右心不全の場合は食欲不振、みぞおちの辺りが気持ち悪い)を改善するが、長期予後(何年生きられるか、だと思う)は改善しない。
飲む気が失せた。
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わが国では,急性心不全による入院加療中にトルバプタンが導入され,退院後も継続して処方されるケースが増加している.トルバプタンが再入院を減少させることを示唆する報告も見受けられるが310),長期予後改善効果は確立されていない.
入院中にトルバプタンが処方され、退院後も継続して処方されるケース。私もこのケースだ。
再入院を減少させる報告はあるみたいだ。
ただ、この薬を飲み続けた方が長生きできる(死ぬまでの時間を延ばせる)という効果は今のところ確認されていない。
再入院を減らす。これが処方の根拠か。
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EVEREST試験とわが国における多施設共同非盲検ランダム化比較試験では,短期的には自覚症状や体重を改善したが 276, 632),投与後の生命予後を改善するには至らなかった277,727) .近年行われた TACTICS-HF試験,SECRET-CHF試験においても体液貯留改善効果は認められたものの,症状軽減効果は限定的であった728,729).よって,利尿薬抵抗性のため強いうっ血症状を呈する心不全患者の体液管理には有効と考えられるが,必要最小限の投与にとどめるべきである.小規模研究では,腎機能を悪化させない可能性278, 730– 732),心係数を低下させずに右房圧を下げる可能性732),レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系が活性化されにくい可能性279)が指摘されており,今後,効果,使用法についてさらなる検討が必要である.副作用として,口渇感とそれに伴う高ナトリウム血症に注意する.
>短期的には自覚症状や体重を改善したが ,投与後の生命予後を改善するには至らなかった
これでは、退院後、飲む気がしない。
9月9日(土)の朝から、薬を飲んでいないが、食欲はあるし、みぞおちの辺りの不快感もない(ものすごく強い食欲はないが、食欲は普通にあると思う)。
朝、起きて、排便排尿を済まし、体重を計ったら、53.5㎏。
家に帰って来てから、糖質制限をしているので、入院中より体重は減った(退院前日の朝は、54.2㎏だったと思う)。
薬は飲んでいないが、水分の摂取量は多くないと思う(喉が渇いたら、水道水を手酌で1,2杯程度)。
ちなみに、心不全では、身体の中に水が溜まる(うっ血)。それを改善するために、水分の摂取制限(私は1日1400mlまでと言われている)を行い、利尿薬(おしっこを出す薬)を飲む。
>近年行われた TACTICS-HF試験,SECRET-CHF試験においても体液貯留改善効果は認められたものの,症状軽減効果は限定的であった728,729).
身体の中の水を外に出したが(尿量が増えた、もしくは、体重が減った)、食欲の改善は、そう大してなかった(私は右心不全なので、食欲の改善で見るべきだ、と思う)。
自覚症状の改善も限定的なら、飲む価値がないと思う。
>よって,利尿薬抵抗性のため強いうっ血症状を呈する心不全患者の体液管理には有効と考えられるが,必要最小限の投与にとどめるべきである.
私もそう思う。
>心係数を低下させずに右房圧を下げる可能性(中略)が指摘されており
右心不全を改善するから、退院後も飲んで下さいということなのだろう。
>副作用として,口渇感とそれに伴う高ナトリウム血症に注意する.
口は無茶苦茶、渇く。
まとめ。
再入院を減らす、右心不全を改善する。これが処方の根拠だろう。
私は薬嫌いだが、それを抜きにしても、飲みたいと思わない。生命予後を改善しないのなら、飲みたいとは思わない。