「がんに効く生活」とか

1972年生まれ。男性。2013年まで精神科医をしていました。リンクは自由です(連絡不要)。

これまでのまとめ

小金井研究2 - 牛乳のこと (hatenablog.com)

70歳の人を、10年、追跡している。

牛乳を「毎日、飲む。」と答えた群の方が、「時々飲む。」または、「飲まない。」と答えた群に比べると、より高い割合で、80歳に到達する事が出来ている。(男女とも、そう。)

_pdf (jst.go.jp)

Fig.3、上と同じ研究(小金井研究)。

70歳の人を、10年、追跡。

油脂高摂取群の方が、低摂取群に比べると、より高い割合で、80歳に到達する事が出来ている。(女性のみ。)

厳密には、女性では、有意差が出た。

男性では、有意でなかったが、同様の傾向が認められた、とのこと。

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この研究のポイントは、生存率を見ている、という事。

なので、結論は、牛乳を飲むと、長生き出来る可能性が高くなる、油脂を摂ると、長生き出来る可能性が高くなる、だ。

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一方、認知症をアウトカム(行き着く所)とした論文は見当たらない。

なので、認知症の予防については、推論する事になる。

インスリン - 牛乳のこと (hatenablog.com)

アルツハイマー型認知症 - 牛乳のこと (hatenablog.com)

やっぱり、そうだった。 - 牛乳のこと (hatenablog.com)

血管性認知症(多発性脳梗塞による認知症)に対しては、牛乳、チーズ、バター、アルツハイマー認知症に対しては、糖質制限(白い御飯やパンを食べるのを控える)という図式になるのではないか、と思う。

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なお、脳梗塞予防については、下記を参照した。

小金井研究、ランセット論文のまとめ - 牛乳のこと (hatenablog.com)

飽和脂肪酸(バターに多く含まれる)を摂れば摂る程、脳卒中(脳梗塞脳出血くも膜下出血)にならなくなる。

飽和脂肪酸は、牛乳、チーズ、バターに多く含まれる。あと、牛肉、豚肉、鶏肉、卵にも、割と多く含まれる。