Fig.3
小金井市の70歳住民を、10年、追跡したもの(小金井研究)。
油脂高摂取群の方が、低摂取群に比べると、より高い割合で、80歳に到達する事が出来ている。(女性のみ。)
厳密には、女性では、有意差が出た。
男性では、有意差は出なかったが、同様の傾向が認められた、との事。
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「ここがおかしい日本人の栄養の常識」(柴田博著、技術評論社)p157
上記Fig.3と同じグラフが載っている。
こちらには、高摂取群、毎日と、低摂取群、(-)または時々と書いてある。
油脂を毎日、摂っている人達を高摂取群とし、時々摂る、または、摂らない人達を低摂取群としているみたいだ。
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「ここがおかしい日本人の栄養の常識」(柴田博著、技術評論社)p156
図4-8(上記Fig.3と同じグラフ)は、筆者たちの東京都小金井市における70歳住民の10年間の追跡調査の結果である。油脂を用いる頻度が高い女性ほど長生きすることを示している。この油脂は種類を問わず、パンにつけるバターも油炒めの油も入っている。
この研究のスタートは、昭和51年(1976年)であり(引用は、ここまで)
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生存率を見る。
「ここがおかしい日本人の栄養の常識」(柴田博著、技術評論社)p157の図4-8を、物差しを当てて読む。
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油脂を毎日、摂っている女性のうち、87%が80歳になる事が出来た。
ときどき摂る、または、摂らない女性のうち、75%が80歳になる事が出来た。
油脂を毎日、摂っている女性の方が、87%-75%=12%、生存率が高い。
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70歳以上の女性の方は、油脂を摂るべきだ、と思う。
男性では、有意差は出なかったが、同様の傾向が認められた、との事。
男性も、摂るべきだ、と思う。
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脂は、バターが良い、と思う。
油は、何でも良いが、えごま油が良い、と私は思う。