「がんに効く生活」とか

1972年生まれ。男性。2013年まで精神科医をしていました。リンクは自由です(連絡不要)。

小金井研究、ランセット論文のまとめ

小金井研究2 - 牛乳のこと (hatenablog.com)

柴田博先生の「高齢者の脂肪摂取と健康」を読んで - 人生は80から (hatenablog.com)

高齢の男性は、牛乳を飲めば良くて、高齢の女性は、牛乳と油脂を摂れば良い。

これが、小金井研究の結論だ。

ドクター江部の糖尿病徒然日記  炭水化物の摂取増加で死亡リスク上昇。ランセット(Lancet)論文。 (fc2.com)

①炭水化物(糖質+食物繊維)を摂れば摂る程、寿命は短くなる。

②脂質を摂れば摂る程、寿命は延びる。

飽和脂肪酸(バターに多く含まれる)も、一価の不飽和脂肪酸(肉、オリーブ油に多く含まれる)も、二価、三価の不飽和脂肪酸(二価は、大豆油に多く含まれる、三価は、魚とえごま油に多く含まれる)も、どれも、摂れば摂る程、寿命は延びる。

バターも寿命を延ばすし、豚の脂も牛の脂も寿命を延ばすし、オリーブ油も大豆油も寿命を延ばすし、魚の脂もえごま油も寿命を延ばす、という事だ。(二価と三価をまとめて計算しているので、魚の脂とえごま油の効果は抜群だけど、大豆油は駄目という事はあり得る。)

飽和脂肪酸(バターに多く含まれる)を摂れば摂る程、脳卒中(脳梗塞脳出血くも膜下出血)にならなくなる。

糖質は、摂らない方が良い。

バターも、肉も、オリーブ油も、大豆油も、脂の載った魚も、えごま油も、みんな、寿命を延ばす、という事だ。(大豆油が良くないと言っている先生がいるが、この論文では、それは確認できない。)

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母には長生きして欲しい。認知症にならずに長生きして欲しい。脳梗塞にならずに長生きして欲しい。

そう考えると、牛乳、バターが第一選択という事になるだろう。

どの肉がいいのか、どの植物油がいいのかは、小金井研究や上記論文からは、分からない。

好きな食材を摂るも良し、本を読むも良し、安い食材を選ぶも良し。