「がんに効く生活」とか

1972年9月生まれ。男性。2013年まで精神科医をしていました。リンクは自由です(連絡不要)。

糖質制限②

くろいぬさんからコメントを頂いた。

>予防したら病気が減って儲からないと思っているかなと思いました。

私もそう思います。

 

「「糖質過剰」症候群」(清水康行著)p294‐299

1.砂糖税の導入

世界の様々な国で、肥満やメタボリックシンドローム、糖尿病などが大きな問題になっており、メキシコやアメリカやイギリス、アジアではタイやフィリピンなど、いくつかの国ではすでに砂糖税が導入されている。甘味料を加えた飲み物に対する課税がほどんんどである。

私は、これでは健康に対する効果が限定的だと考えるので、砂糖、異性化糖を添加した全ての飲食物に税金をかけるべきだと考える。100%フルーツジュースでも糖質過剰症候群の原因になり得ることや、果糖の毒性を考え、飲み物に関しては砂糖などを添加していなくても、100ml当たり糖質が5g以上含まれているものには課税する。

本来であれば「糖質税」としたいところであるが、お米や、パンなどの小麦粉製品に税金をかけることはハードルが高すぎる。まずは「砂糖税」を早急に導入する方が重要である。

ソーダ税」と呼ばれる、甘味料入りの飲み物に対する税金をかけた米カリフォルニア州バークレーでは、税金の導入前と比較して、そうした飲み物の消費が約半分になった。(中略)スポーツドリンクは不必要な飲み物であり、決して健康的ではない。その代わりに水の消費が(税金の導入前と比較して)29%増と大きく増加している。

(中略)

2.子どもへの砂糖、異性化糖を添加した飲食物の販売の規制

(中略)

3.病院での砂糖、異性化糖を添加した飲食物の販売の禁止

病院の中に入っている売店やコンビニ、レストラン、自動販売機で、タバコやアルコールを提供しているところは皆無だと思われる。しかし、健康に甚大な影響がある糖質に関しては、豪華なラインナップが取り揃えられている。あまりにもおかしい。日本の病院では、病気の人であっても、医師が制限の指示を出していない限り、糖質入りの飲食物を自由に購入し、摂取することができる。

イギリスのある病院では、砂糖、異性化糖を添加した飲み物の販売を禁止し、患者や家族、さらに医療従事者に提供される食事への、砂糖、異性化糖の添加を中止している。またこの病院のレストランでは、低糖質のメインコースも提供されている。

日本でも全ての病院で、砂糖、異性化糖を添加した飲食物の販売を全面的に禁止し、病院食も糖質を制限すべきである。

ある糖尿病の人がこんなことを言っていた。「入院して病院の食事を摂ったら、いつもよりも血糖値のコントロールが悪くなった」。これが現在の病院食の現状である。カロリーは制限されていても、糖質が制限されていないので、食後高血糖を簡単に起こしてしまうのである。

(中略)

以上が私からの提言である。どれも難しいものではない。実際に導入されている国や地域があるのだから。しかし、ものすごい反対勢力がいることは確かであるので、実現するには相当な年月が必要かもしれないし、不可能かもしれない。実現を待っているわけにはいかない。だから、自分で考え、自分で行動しなければならない。

(引用はここまで)

 

>しかし、ものすごい反対勢力がいることは確かであるので

みんなが糖質制限をすれば、糖尿病の人はいなくなるでしょう。そうすれば、お薬は売れなくなるでしょう。インスリンの注射も売れなくなるでしょう。

製薬会社は困るでしょう。

他の疾患(高血圧や脂質異常症)も推して知るべしでしょう。

世界の人口を削減したいと考えている人達もいるでしょう。私達にあまり長く生きてもらったら困ると考えているのかも知れません。