「がんに効く生活」とか

1972年生まれ。男性。2013年まで精神科医をしていました。リンクは自由です(連絡不要)。

ホルモン依存性のがん

「がんに効く生活」(ダヴィド・S.シュレベール著)p139

数多くの発がん物質が蓄積される場所は、脂肪の中である。現在最も発がん性が強いとされている非常に有害な添加物ベンゾピレンのように、タバコの煙に含まれる発がん物質も同様である。ここ五十年間に欧米で激増したがんの中には、乳がん卵巣がん前立腺がん、結腸癌、悪性リンパ腫など、脂肪を含む組織や脂肪に囲まれた組織のがんが多い。
これらのがんの多くは、体内を循環するホルモンに刺激され増殖するため、‘‘ホルモン依存性‘‘のがんと呼ばれている。乳がんにはタモキシフェン、前立腺がんには抗アンドロゲンというように、これらのがんに対し抗ホルモン剤で治療を行うのはそのためである。では、ホルモンはどのようにがんの成長を促すのだろうか。ホルモンは、細胞表面上にある受容体に結合し、いわば錠前を開ける鍵のような働きをする。その細胞ががん細胞であった場合、ホルモンは細胞の中で連鎖反応を引き起こし、細胞を無秩序に増加させる。(引用はここまで)

私は直腸癌だったが、この本に書いてある通りのことが起きたと思う。