「がんに効く生活」とか

1972年生まれ。男性。2013年まで精神科医をしていました。リンクは自由です(連絡不要)。

亜鉛

本日2記事目。

亜鉛サプリのリスク – ドクターシミズのひとりごと (promea2014.com)

亜鉛は重要なミネラルです。しかし、多くの人が不足、欠乏しています。私も患者さんに亜鉛が少ない人には亜鉛を意識して摂るようにお話ししています。

亜鉛をサプリで摂っている人もいるでしょう。しかし、医師の中には亜鉛は多く摂っても大丈夫だと考えている人もいて、細かく説明せずに患者にそう伝えてしまっている場合もあります。患者の中には健康に良いのであればどれだけ摂っても良いだろうと思って大量に摂取してしまっている人もいるでしょう。

亜鉛が不足しているのであれば、一時的に多い量を摂取しても良いのですが、一応厚労省の定める上限(「日本人の食事摂取基準(2020年版)」より)は年齢による違いもありますが、男性45mg、女性35mgです。アメリカは40mgです。

日本人の食事摂取基準に書かれている根拠は、「18 人のアメリカ人女性(25〜40 歳)において、亜鉛サプリメント50 mg/日の 12 週間継続使用が血清 HDL コレステロールの低下、10 週間継続使用が血清フェリチン、ヘマトクリット、赤血球 SOD(スーパーオキシドジスムターゼ:抗酸化酵素) 活性の低下、血清亜鉛増加を起こしている。」と書かれています。

つまり、1日量40~50mg以上の亜鉛サプリを何週間も飲むのは有害である可能性があります。もっと大量だと銅の欠乏を起こし、ひどい場合には不可逆的な神経障害を来たすこともあります。ただし、高齢者などではプロマックの通常の処方量(亜鉛含有量34mg)を1か月でも銅が低下することもあります。(中略)

成人男性がたった6週間、50mgの亜鉛で銅欠乏の兆候が表れているという研究もあるので、十分な注意が必要でしょう。高亜鉛状態は血栓形成も促進する可能性があったり、抗酸化酵素が低下したりというリスクを伴います。(引用は、ここまで)

 

亜鉛を多く摂り過ぎると良くない、という話、初めて聞いた。