「がんに効く生活」とか

1972年9月生まれ。男性。2013年まで精神科医をしていました。リンクは自由です(連絡不要)。

コレステロールを下げる薬の話とか

コレステロール値(総コレステロール値とかLDL-コレステロール値)が高くて、コレステロール値を下げる薬(〇〇スタチンとか)を勧められても、「コレステロールを下げる薬は要りません」と私は言うつもりである。

 

コレステロール値が高いほうがずっと長生きできる」(浜崎智仁著)

この本を読んで、それで良い、と確信した。

 

あと、「コレステロールを下げる薬(〇〇スタチンとか)を出そうとする医者には掛かるな」と母にも言っていた。

 

だけど、「それでも心配だ」と思う人もいるかも知れない。

 

ドクター江部の糖尿病徒然日記  LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪。善玉。悪玉。

一般に、LDLコレステロール値が140mg/dl以上あると、基準値(140mg//dl未満)よりは高値なので、ほとんどの医師からは画一的な指導で140mg/dl未満に下げるよう注意されると思います。
食事療法で改善がなければ、スタチン系薬剤などを処方されることが多いです。

確かに、日本動脈硬化学会のガイドラインに従えばそうなるのだ、と思います。
しかし、現時点で、相変わらず、日本動脈硬化学会と日本脂質栄養学会がバトル中であり、前者はコレステロール値は低いほど良いとし、後者は、コレステロール値が高いほうが長生きという全く異なる見解を出しています。
世界的にも、日本と同様、コレステロール低下派の医師とコレステロールは高値でOKという立場の医師が対立している状況です。

ここで冷静に考えてみると、LDLコレステロールは一般に悪玉、HDLコレステロールは善玉とされていますが、これは正確ではありません。

標準の大きさのLDLコレステロールは、コレステロールという細胞膜の原料を肝臓から末梢組織に運ぶ、重要な役割を果たしていて、当然これは善玉です。

LDLコレステロールの中で、小さくて比重の重いタイプが「小粒子LDLコレステロール」です。この小粒子LDLコレステロールこそが、真の悪玉の『酸化LDLコレステロール』に変換されやすい悪玉です。

HDLコレステロール(正常値40~98)が低値で、中性脂肪(正常値50~149)が高値だと、小粒子LDLコレステロールが多くなり危険です。

HDLコレステロールが60mg/dl以上で、中性脂肪が80mg/dl以下なら、小粒子LDLコレステロールはほとんどありません。

HDLコレステロールが60㎎/dl以上で、中性脂肪が60mg/dl以下なら、小粒子LDLコレステロールは、皆無です。
従ってLDLコレステロールが高値でも、それは標準の大きさの善玉です。

(引用はここまで)

 

私のコメント

>現時点で、相変わらず、日本動脈硬化学会と日本脂質栄養学会がバトル中であり、前者はコレステロール値は低いほど良いとし、後者は、コレステロール値が高いほうが長生きという全く異なる見解を出しています。

日本脂質栄養学会の方が正しい。

コレステロール値が高い方が長生きという見解の方が正しい。

私はそう考えています。

製薬会社などお金の力で意見が分かれていると思います。