「がんに効く生活」とか

1972年生まれ。男性。2013年まで精神科医をしていました。リンクは自由です(連絡不要)。

低温殺菌牛乳とヨーグルトについての論文②

低温殺菌された非発酵牛乳は発酵乳ではなく、mTORC1による老化と死亡率の増加を促進する - PubMed (nih.gov)

昨日の論文を和訳したものです(機械翻訳で)。

 

スウェーデン人は、牛乳を年間98ℓ、飲む(268ml/日、飲む)。

 

北ヨーロッパ諸国の標準的な方法である低温殺菌(72°C/15秒)を含む牛乳の熱処理方法と、南ヨーロッパ諸国でより頻繁に使用されているUHT処理(135–150°C、1-10秒)

 

(引用はここまで)

 

日本のスーパーマーケットで売られている牛乳は、120~150℃、1~3秒間殺菌したものである。

 

aea279cbe92bb0de7ca4d44a62983a23.png (1229×1228) (wp.com)

 

低温殺菌牛乳を飲むと、hip frucure(大腿骨頸部骨折を指していると思う)が増える、と書いてある。

 

牛乳を飲んで、骨折が増える、というのは、どうも合点が行かない。

 

吸収されやすい形をしたカルシウムを摂って、どうして、骨折が増えるのか。

 

全く分からない。

 

全死亡率が増える、と書いてある。

 

牛乳の長寿効果、再掲 - 「がんに効く生活」とか (hatenablog.com)

と逆の結果が出ている。

 

スウェーデン人が飲んでいるのは低温殺菌牛乳で、日本人が飲んでいるのは超高温殺菌牛乳だが、そんなに変わりは無い、と思う。

 

+++

 

スウェーデンの事情は、私には全く分からない。

日本語で書かれた文章は、ニュアンスも含めて、理解出来る。

日本人で行われた追跡調査の結果(牛乳を毎日飲むと、より高い確率で80歳にたどり着ける)に従う、で良い、と思う。

牛乳が飲めない人は、この論文が言う様に、発酵乳(ヨーグルト)を摂ればいい、と思う。

 

最後に

小金井研究(牛乳を毎日飲むと、より高い確率で80歳にたどり着ける)を実施した柴田博先生は1937年生まれ。「ここがおかしい日本人の栄養の常識」(柴田博著)を読むと、この方が反グローバリズムである事が分かる(p119-121)。