「がんに効く生活」とか

1972年生まれ。男性。2013年まで精神科医をしていました。リンクは自由です(連絡不要)。

お別れ会

午後1時からお別れ会だったが、クレジットカード会社やゆうちょ銀行に電話をしていたので、午後1時10分の到着となった。

 

参加者は、私一人。

 

棺の蓋を開けてもらい、母の顔を眺めた。

 

死に化粧をしていたが、それでもやはり綺麗だった。

 

穏やかな顔をしていた。

 

3月1日に面会に行った時や、4月9日に転院した時の方が、険しい顔をしていた。

 

優しい母親の顔に戻っていた。

 

性格は抜群にいい人だったが、それが顔に滲み出ていた。

 

何も無いお別れ会だったが(線香が焚かれていたが、それも不要だった)、今までで一番印象に残った葬儀だった。

 

午後1時25分に出棺。

 

私は火葬場に行かず、骨も拾わなかった(収骨もしなかった)。

 

郵便局に行っている間に、霊柩車が帰って来た。

 

「上記死体または死胎を令和6年5月23日午後1時50分火葬したことを証明します。令和6年5月23日 管理者 高槻市長〇〇〇〇」と書いた印が押された紙を頂いた。

 

葬儀社の方に礼を言い、葬儀社を後にした。