「がんに効く生活」とか

1972年9月生まれ。男性。2013年まで精神科医をしていました。リンクは自由です(連絡不要)。

母は亡くなりました。

5月21日(火)午前8時11分に母は死亡した。

 

午前7時40分頃に病院から電話があった。

昨夜は午前0時に就寝。

十分眠った後に電話があった。

有難い。

 

1時間程かかるので、先に看取っておいて下さい、と伝えた。

(死に目に会いたいとは思わないので。)

 

午前9時40分頃に到着。

解剖学実習の時の御遺体のように、母はなっていた。

解剖学実習の事をふと思い出した。

顔つきは、意外と綺麗だった。

点滴や酸素さえも不要だったのでは、と最近は考えていた。

それでも亡くなった時の姿は、それなりだった(私がこれまで看取って来た患者さんよりだいぶ綺麗だった)。

 

亡くなった時刻、季節は抜群で、最後の最後まで賢い母親だった。

 

今は季節が良い。

死亡者が少ない時期だ。

火葬場の待ちは少ないかも知れない、と淡い期待を抱いていた。

5月23日(木)午後2時からという枠が空いていた(高槻市営の火葬場)。

 

待たされる(=お金をたくさん取られる)のではないか、と思っていたので、本当に有難い(ホールの安置室使用(16500円/日)とドライアイス(5500円/日)で22000円/日かかる)。

 

一番安いコース198000円+22000円=220000円で済むみたいだ(1日分はセットに含まれている)。

 

とにかく亡くなった時の姿、顔つきが綺麗で、本当に驚いた。

 

4人部屋なので、母以外に3人患者さんがいたが、2人は気管切開されていた。もう一人も酸素を鼻から入れていたのだが(カニュラ)、それを外さないようにミトン(手袋)をしていた。

哀れだった。

 

息子としてはベストを尽くしたつもりだが、事後的に見ると、至らないところが幾つかあったな、と思う。

息子に苦労をさせない、本当に賢い母親だった。