5月21日(火)午前8時11分に母は死亡した。
午前7時40分頃に病院から電話があった。
昨夜は午前0時に就寝。
十分眠った後に電話があった。
有難い。
1時間程かかるので、先に看取っておいて下さい、と伝えた。
(死に目に会いたいとは思わないので。)
午前9時40分頃に到着。
解剖学実習の時の御遺体のように、母はなっていた。
解剖学実習の事をふと思い出した。
顔つきは、意外と綺麗だった。
点滴や酸素さえも不要だったのでは、と最近は考えていた。
それでも亡くなった時の姿は、それなりだった(私がこれまで看取って来た患者さんよりだいぶ綺麗だった)。
亡くなった時刻、季節は抜群で、最後の最後まで賢い母親だった。
今は季節が良い。
死亡者が少ない時期だ。
火葬場の待ちは少ないかも知れない、と淡い期待を抱いていた。
5月23日(木)午後2時からという枠が空いていた(高槻市営の火葬場)。
待たされる(=お金をたくさん取られる)のではないか、と思っていたので、本当に有難い(ホールの安置室使用(16500円/日)とドライアイス(5500円/日)で22000円/日かかる)。
一番安いコース198000円+22000円=220000円で済むみたいだ(1日分はセットに含まれている)。
とにかく亡くなった時の姿、顔つきが綺麗で、本当に驚いた。
4人部屋なので、母以外に3人患者さんがいたが、2人は気管切開されていた。もう一人も酸素を鼻から入れていたのだが(カニュラ)、それを外さないようにミトン(手袋)をしていた。
哀れだった。
息子としてはベストを尽くしたつもりだが、事後的に見ると、至らないところが幾つかあったな、と思う。
息子に苦労をさせない、本当に賢い母親だった。