「がんに効く生活」とか

1972年生まれ。男性。2013年まで精神科医をしていました。リンクは自由です(連絡不要)。

主治医から電話があった。

先ほど、主治医から電話があった。

 

(母は、)誤嚥性肺炎を起こしている。

 

今日は熱は無い。

 

今日の血液検査の結果。

CRP 16、白血球 7900(だったと思う。)、total prorein(総蛋白) 6.0

 

抗生剤(ユナシン)は効いているのではないか、と思う。

 

入院時、総蛋白は6.9、アルブミンは3.6だった。今日はアルブミンを調べていないが、2.5位ではないか、と思う(アルブミンが2.9以下だと、予後が悪い(死ぬ可能性が高い))。

 

neruzoh注。

白血球11470→7900と、減っている。

ユナシンは効いていると思う。

 

私。

施設では、自分で水道の蛇口をひねって、水を飲んでいたと聞いたが。

 

主治医。

むせていないけれど、誤嚥していた可能性がある(silent aspiration)。

(水や食べ物が気管に入ると、本来はむせるが、そういった)反射が起きていない可能性がある。

 

私。

舌咽神経(喉で感じた事を脳に伝える神経)や喉の筋肉を動かす神経が(脳梗塞が原因で)働かなくなっているのか。

 

主治医。

そうだろう。

 

私。

左側頭葉の脳梗塞は?

 

主治医。

中大脳動脈が詰まったものではないと思う。

しかし、それなりの大きさがある、と。

 

私。

血栓(によるものか)?



 

主治医。

そう思う、と。

他に、小さな梗塞(ラクナ梗塞)が(いくつか)ある。

 

私。

それでむせるようになった?

 

主治医。

それと脳の萎縮もある。

 

私。

どれ位、持つ?

 

主治医。

(私の経験と見立てからすると、)1,2ヶ月位。

誤嚥性肺炎が治まったら、言語聴覚士に嚥下の評価をしてもらう。

その後、療養型の病院に転院してもらう。

 

私。

そちら(の病院)にどれ位、居られるの?

 

主治医。

3ケ月。でも、早くから転院先を探すので、2ヶ月と思っていて下さい。

 

私。

〇〇の里(母が入っていた施設)なら、歩いて行けます。

A病院も歩いて行けます。

それ以外だと、電車に乗って、高槻駅富田駅に行って、そこからバスで行くとなると...。

点滴を抜いて、〇〇の里へ帰る、というのは可能ですか。

 

主治医。

施設によります。

 

私。

〇〇の里のケアマネージャーさんと昨日電話で話をした。

その件を説明。

 

主治医。

なら、受け入れてくれるかも知れませんね。

 

私。

第一希望は、そちら(A病院)で看取ってもらう。

第二希望は、〇〇の里。

それでお願いします。

 

主治医。

分かりました。

(やり取りはここまで)

 

ユナシンが効いて、誤嚥性肺炎が治る。

言語聴覚士が嚥下機能を評価する。

全く何も飲み込めない、もしくは、とろみ食を少しなら食べられる(飲み込める)。

その辺りだろう。

その評価が得られた後、生きていれば、〇〇の里へ帰る。

そこで、誤嚥をし、誤嚥性肺炎で死ぬ(もう一度、A病院に行っても良いが)。もしくは、餓死する。

そんなところだろう。

 

2022年2月7日に〇〇の里に入っている。

この1年間で急速に衰えたようだ。

正直言って、驚いている。