「がんに効く生活」とか

1972年生まれ。男性。2013年まで精神科医をしていました。リンクは自由です(連絡不要)。

転院

駅前の郵便局で10万円下ろして、母が入院している病院へ。

母のクレジットカードで入院費を支払い、現金で衣服、オムツのリース代を支払う。

4階の病棟へ上がる。

思ったより母は元気そうだ。

生気が感じられた。

肌にもつやがある。

ストレッチャーに乗って1階へ降り、介護タクシーに乗る。

介護タクシーのドライバーはとても感じのいい人だった。

藍野病院まで10980円。

保証金の10万円は母のクレジットカードで支払う。

(死亡)退院時に現金で返してもらえる。

誓約書に住所、名前、印鑑をついて、3階の病棟へ。

主治医の先生から話があった。

血液検査。

アルブミン(たんぱく質の一種) 2.3(低い)

Hb(ヘモグロビン、血色素量)、8.0(低い)

低栄養状態。

しかし、アルブミンが1.5以上なら、回復のチャンスはある、と。

炎症反応はなし(身体の中で肺炎や尿路感染症は起きていない)。

主治医は56歳の方(男性)。私より5つ年上だ(主治医に齢を聞いた。私も51歳だと伝えた)。

 

主治医。

95歳なら、何もしないで良いが、82歳なら、迷うところとのこと。

20年、30年前なら、82歳なら何もしない、だった。

しかし、この10年、いい抗生物質が出て来た。

誤嚥性肺炎も治るようになった。

鼻から胃に管を入れるにしても、いいチューブが出て来た。

さっき、本人(母)を見て来た。

同室の3人に比べると、(まだ)元気そうだ。

本人が希望すれば(アーとかウーとか言う、ゼリーを手渡すと食べ出す)、ゼリーを出そうと思う。

自分からゼリーを食べるのであれば、補助的に経管栄養(鼻から管を入れる。その管から栄養を入れる)をしたい。良いか。

 

私。

母は食べる事が大好きだったので、御飯を喉に詰まらせて、窒息死するのであれば、私はそれで本望です。

食べ物をtry(トライ)するのは、お願いします。

経管栄養で本人が体力をつけて、食べ物を食べられるようになるのであれば、補助的にであれば、経管栄養をして下さい。

 

主治医。

補助的に経管栄養をします。

しかし、結果として、朝、昼、晩と3回経管栄養をする。それが続く(継続される)可能性がある。それで良いか。

 

私。

(結果としてなら、)良いです。

 

経管栄養をする。それで本人が体力をつける。それでまた食べられるようになる。

というのであれば良い、と考えた。

 

今日の感想。

何が正しいのか分からなくなった。

ただ、ゼリーを勧めるのは賛成だ。

御飯を勧めるのも賛成だ。

喉の筋肉を動かす神経が駄目になっている(脳梗塞で駄目になっている)というのであれば仕方ない。

しかし、喉を動かす筋肉を協調して動かす事が(一時的に)出来なくなっていて、何かの拍子で協調して動かす事が出来る様になる事がある。

この説に同意し、主治医にお願いする事にした。

人工呼吸器、中心静脈栄養(末梢静脈からの点滴ではなく)、心臓マッサージは要らないと伝えた。

末梢静脈から点滴が入らなくなった場合、皮下に点滴をする事については同意をした(82歳で元気そうなんだから、ある程度、やってみようという主治医の考えに同意した)。