「がんに効く生活」とか

1972年生まれ。男性。2013年まで精神科医をしていました。リンクは自由です(連絡不要)。

低温殺菌牛乳の勧め

「食の戦争 米国の罠に落ちる日本」(鈴木宣弘著)p55-56

実は、日本の牛乳業界には、見方によっては、「経営効率重視で消費者が二の次」といわれてもやむを得ない側面がある。日本の消費者が味の違いで還元乳と普通牛乳が区別できないのはなぜかといえば、日本では、120℃ないし150℃、1~3秒の超高温殺菌乳が大半を占めているからである。つまり日本人が飲んでいるのは、たとえ普通牛乳であったとしても、(失礼ながら)あまり味覚が敏感とは思われないアメリカ人が「cooked taste(調理された味だ)」といって顔をしかめる風味の失われた牛乳であるから、還元乳との味の差を感じないのである。アメリカやイギリスでは、72℃・15秒や65℃・30分の殺菌が大半であるから、日本で流通している普通牛乳とはまるで違うものなのだ。(中略)

しかも、非常に重要なことは、「刺身をゆでて食べる」ような風味の失われた飲み方の問題だけでなく、超高温殺菌によって、①ビタミン類が最大20%失われる、②有用な微生物が死滅する、③タンパク質の変性(性質が変わること)によりカルシウムが吸収されにくくなる、などの栄養面の問題が指摘されていることである。(引用はここまで)

 

私のコメント

味という点では、72℃・15秒や65℃・30分で殺菌した牛乳と120℃ないし150℃、1~3秒で殺菌した牛乳は全く違う、と思う。

 

ブックマークコメントを頂きました。

 

>科学者に金が流れた時点で、その科学者は終わりですね。

 

私が本を読んだり、論文を紹介したものを読む時、一番注意することは、「製薬会社からお金をもらっていないか、食品会社からお金をもらっていないか」と「厚生労働省農林水産省、もしくは農協に忖度していないか」ということです。

 

「日光浴が身体に良い」という結論が出たところで、どこの製薬会社も儲かりません。どこのサプリメントの会社も儲かりません。従って、こういう結果は普通は出ないです。

 

だから、太陽の光を浴びることを勧めている人は(浜崎智仁先生とか)、科学的に正しいことを言っている人だ、と思います。

少なくとも、その人が正しいと考えていることを言っている人だ、と思います。