「がんに効く生活」とか

1972年9月生まれ。男性。2013年まで精神科医をしていました。リンクは自由です(連絡不要)。

インフルエンザワクチン②

前橋レポート:ワクチン非接種地域におけるインフルエンザ流行状況 (kangaeroo.net)

Ⅰ.まえがき

前橋市は、1979年11月の第2回接種を中止して以来、学校に於けるインフルエンザワクチンの集団接種を中止している。これは、学校保健の第一線に立つ医師達が、その方が学童、生徒にとって利益になると判断し、前橋市長がそれに沿って決断したものである。

医師達の判断は、時間をかけた研究と討論の末であったが、接種中止に踏み切るには、それなりの勇気を必要とした。そして、学童生徒にたいする責任も痛感した。そこで、われわれはインフルエンザ流行の実態を精細に調査することとし、本研究班を組織した。そして、過去5年間活動を続けてきた。(以下略)

 

Ⅱ.調査研究

4.総括と考按

5)要約と結論

10.(中略)小児はインフルエンザに自然に感染することによって、確固とした免疫を身に付けてゆくことが分かった。

11.以上の検討を元に、今のところ前橋市において、学童に対するインフルエンザワクチンの集団接種を再開すべき積極的な理由は見いだせなかった。

 

Ⅲ.インフルエンザワクチン集団接種に関するわれわれの見解

8.まとめ

健康学童への集団強制接種によって、社会をインフルエンザから防衛するという、我国独自のポリシーには、多くの疑問がある。明確な根拠を欠くまま、従来のやり方に固執するのは賢明ではあるまい。
社会防衛から個人防衛へ、集団接種から個別接種へとスタンスを変えるべき時期に来ていると思われるが、それを行なうにしても、今のワクチンは非力に過ぎるようである。いずれにしても、十分な検討を経て、方向を見定め、その方向に沿ってより効果的なワクチンの開発に向かうことが私達の願いである。

 

私のコメント

ワクチンに頼らないのが最善ではないか、と思う。