「がんに効く生活」(ダヴィド・S.シュレベール著)p111
欧米人の遺伝子は、数十万年前、まだ祖先が狩猟や採集を行っていた時代につくりあげられた。当時の人々の環境、とりわけその当時の栄養源に適応するように形成されたものであり、現在でも私たちの遺伝子はほとんど変わっていない。つまり、欧米人の体は、祖先が狩猟や採集によって手に入れていた食物によって得ていたのと同じような栄養を求めているのだ。当時の食事は、山菜・木の実・果実を中心に、野生動物の肉や卵はときどき食べる程度だった。(引用はここまで)
「親指はなぜ太いのか」(島泰三著、中公新書)には、初期人類の主食は草食動物の骨である、と書いてある。
親指が太いのは、石をしっかり握りしめるため。
草食動物の骨を石で砕いていた。
「親指はなぜ太いのか」(島泰三著)p206~207
人類は他の霊長類には見られない平らな歯列をもつことで、下顎を前後左右上下に回転させて骨をすり潰すことができる。この運動を根気よく続けると、骨は食物になる。(中略)
アウストラロピテクス属の臼歯は大きさを除けば、現生人類の歯と同じ形であり、その咬頭は丸い。アウストラロピテクス属の丈夫なあごと大きな臼歯は、ひじょうに強い力で効率よく骨をすり潰すための道具である。この臼歯は、臼とよばれるとおりの働きに必要なのだ。(中略)
初期人類の手と歯は、骨を主食とするために必要不可欠の条件をすべて満たしている。どんな大きな骨でも砕くことができる石を握りしめる大きな親指のある手と、硬度4の骨を砕いてすり潰すことのできる硬度7(水晶と同じ硬さ!)のエナメル質に厚く覆われた歯によって前後左右上下のすり潰し運動を可能にした平らな歯列こそが、初期人類の主食である骨を開発した道具セットである。(引用はここまで)
色んな説がある。
ちなみに私は骨猟説(骨食説)が正しいのではないかと考えている。