ランセット論文、まとめ1 - 牛乳のこと (hatenablog.com)
◇18ヵ国の13万5千例以上を約7年半追跡(中略)
炭水化物は、摂取量が多いほど全死亡リスクが高く(中略)
脂質は総脂質および種類別のいずれも、摂取量が多いほど全死亡リスクは低かった。(引用は、ここまで。)
Lancetは、インパクトファクターが高い雑誌で、医学雑誌の中では、上位3つに入る雑誌(journal、ジャーナル)である。
Lancetに掲載されている、18ヶ国、13万5千人以上の人を、7年半、追跡している、という点で、私は、この論文は、信頼性が高い、と考えた。
こんな大人数を追跡するには、どこかスポンサーがつかないと出来ないだろう、と考える事も出来るだろう。
スポンサーが付くと、集められた結果を解釈する際、ゆがみが生じる事がある。
スポンサーにとって、都合が良い解釈がなされる事がある。
ちなみに、そういう事は、よくある事だ、と思っている。
スポンサーが付いているかも知れない論文を読んで(もしくは、そのまとめを読んで)、利用出来そうな事を見つけて行く。
医者をしていた頃、私は、そういう作業をしていた。
炭水化物は、摂取量が多いほど全死亡リスクが高く(中略)
脂質は総脂質および種類別のいずれも、摂取量が多いほど全死亡リスクは低かった。(引用は、ここまで。)
アンケートを取っているだけだから、嘘を書いている人もいるかも知れない。
しかし、全体の傾向としては、
炭水化物(糖質)を摂れば摂るほど、長生き出来ない(近々死ぬ)、という結果が出ている。
脂質を摂れば摂るほど、長生き出来る(なかなか死なない)、という結果も出ている。
これは、本当か、という話になる。
信じる、信じないは、読み手次第だ。
私の仕事は、論文、もしくは、論文のまとめを読んで、有用だ、と思ったものを紹介する。ただ、それだけだ。