「がんに効く生活」とか

1972年9月生まれ。男性。2013年まで精神科医をしていました。現在も癌細胞の塊を左肺に持っていると考えています。

自閉症、ADHD(注意欠如多動症)

久しぶりに意見募集 - 「がんに効く生活」とか

ご意見、有難うございました。

訊いた甲斐がありました。

論文にはなっていないけれど、「これ、多分、こうだと思う」といったことも時々書きたいと思います。

 

強迫性障害③ - 「がんに効く生活」とか

まっぴよさん

性格との線引きが難しいですね。私は新幹線のチケットは、何十回と確認します。それでも、心配なときがあります。鍵とガスの確認もよくあります。

何のために診断をするのか(精神科の場合)。

①診断書を書く(休職するのに必要)。

②薬で治療をするかどうかの線引きに用いる。

 

診断基準を満たしたら、薬を処方する価値がある。

そう考えます。

 

理由

診断基準を満たした人を200人集めて来る。

100人は実薬、残りの100人は偽薬(プラセボ)を飲む。

実薬群で、60人が症状改善。

偽薬(プラセボ)群で、40人が症状改善。

実薬の方が2割多く症状を改善している。

「この薬、効くね」

そう結論するから。

 

うつ病の方で、上記のような意思決定をすることが多いですね。

 

話を元に戻すと、生活に支障が出たら、強迫性障害

そうでなければ、そういう性格ということで良いか、と思います。

 

強迫性障害 - 「がんに効く生活」とか

まっぴよさん

ケトン食は、よく似た(?)性質を持つ自閉症にも効果がありそうですね。それどころか、妊婦の食事をケトン食にすることで、うまれてくる子供の精神障害を回避できそうです。

「肥満・糖尿病の人はなぜ新型コロナに弱いのか」清水泰行著p366-368を読みました。

自閉症の子供にケトン食を与えると、自閉症の程度が軽減する、という結果が出ています。自閉症だったのが、自閉症でなくなった(小児自閉症評価尺度のスコアが低下し、自閉症に分類されなくなった)ケースも、かなりあるようです。

前掲書p103-104

妊娠前からの糖尿病の重度の肥満の母親は、正常体重の糖尿病のない母親と比較して、その子供の自閉症スペクトラム障害で約6.5倍、ADHD(注意欠如多動症)および行動障害で約6倍、リスクが高かった。また、感情と行動の混合障害、社会的機能の障害、およびチック症も、約4.3倍高かった。

(引用はここまで)

妊娠前から糖尿病と言われている、とても太った女性が子供を産んだ場合、その子供は自閉症ADHD、チック症になる可能性が高い。

そういう訳ですね。

お母さんが糖質制限をすれば、生まれて来る子供は自閉症にならない(なる確率が下がる)。

そう考えることができると思います。

 

「(あんたには)自閉傾向があった」

大きくなってから、母からそう聞きました。

 

「俺、子供の頃、間違いなく、ADHDだったと思う」

研修医時代に仲良くしていた奴は、そう言っていました(奴は非常に優秀だった)。

 

自閉症とか、ADHD(注意欠如多動症)について、あまり気にしなくて良いのではないか。

全くの私見ですが、そのように考えています。