「がんに効く生活」とか

1972年生まれ。男性。2013年まで精神科医をしていました。リンクは自由です(連絡不要)。

ワーファリン内服中の頭蓋内出血について

本日2記事目。

_pdf (jst.go.jp)

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高齢者では脳損傷が発生した場合に脆弱な損傷血管からの出血がワーファリンに助長され容易に広がる。Cohenら1)は GCS 13-15 の抗凝固療法中の頭部外傷患者 77 例を報告。うち 20 例は外来のみで帰宅したがその後増悪し、驚くべきことに 88.8% が死亡したと報告している。Ivascu FA ら7)はワーファリン内服中の外傷性頭蓋内出血に対する一般的治療では 48% の死亡率で内服のない症例の 10%と比し約 5 倍高いが、早期に reverse することにより死亡率は凝固異常のない症例と同等になると報告している。また、その多くは受傷時には GCS が 14 点以上の軽度の症状であったとしている。(中略)

抗凝固療法中の頭部打撲ではINR が延長していれば頭部 CT で異常がなくても入院のうえ、経過観察が必要であり、少量でも頭蓋内出血が認められればただちに対処が必要と考えられる。(引用は、ここまで)

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血管が破れ、出血した場合、血が止まらない。出血が続く。出血が拡がる。

GCS(グラスゴーコーマスケール)は、15点満点で、15点だと、意識清明

13点、14点は、ほぼ意識清明

外来のみで帰宅、とは、入院させなかった、という事。

早期にreverseする、の所は、意味が分からなかった。

INR が延長とは、凝固時間が延びる事。血が固まるのに時間が掛かるという事。

頭部 CT を撮ると、出血(頭蓋内出血)を確認する事が出来る。

CTを撮って、頭蓋内出血をCT上で確認出来なくても、入院の上、経過観察が必要との事。

対処とは、手術の事だ、と思う。

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2001年から、まともに勉強した事が無いので、だいぶ、忘れてしまった。

分かる限りで、解説した。