「がんに効く生活」とか

1972年生まれ。男性。2013年まで精神科医をしていました。リンクは自由です(連絡不要)。

薬を止める。

多剤併用をやめよう – ドクターシミズのひとりごと (promea2014.com)

今回の研究では多剤併用中止をして、12か月後どうなるかを調べています。平均年齢81~82歳の高齢者施設(ナーシングホーム)の190人を対象として、119人を薬削減群、71人を多剤併用そのままのコントロール群としています。ベースラインで処方されていた薬の平均数は7.09でした。そのうち全部で 332 種類の薬剤が中止され、1 人あたり平均 2.8 薬剤が中止されたことになります。(中略)

10%の薬は中止に失敗しましたが、逆に言えば90%は中止できました。(中略)

定量的な評価はされていませんが、施設のスタッフの報告では、一部の人に動揺(興奮)の減少、注意力の向上、さらには障害の改善を認めました。

さあ、最も重要なことです。1 年後の死亡率は、コントロール群で45%、薬削減群で21%でした。なんと死亡率半減です。乱暴な言い方をすれば半分は処方された薬で命を縮めていたことになります。 急性期医療施設への年間紹介率も、コントロール群の30%と比較して薬削減群で11.8%と有意に低くなりました。(中略)

まずは食事を改善して、糖質制限をして、病気の予防、改善が必要です。そうすれば飲まなければならない薬は最低限となるでしょう。ほとんどの病気は糖質過剰症候群ですから。(引用は、ここまで)

私のまとめ。

81~82歳の高齢者施設(ナーシングホーム)の190人を対象として、119人を薬削減群、71人を多剤併用そのままのコントロール群としています。ベースラインで処方されていた薬の平均数は7.09でした。

→平均で、7種類の薬を飲んでいた。

10%の薬は中止に失敗しました

→10%の薬については、止めたけど、また飲み直すことになった。

90%の薬は、止めたままで行けている。

1 年後の死亡率は、コントロール群で45%、薬削減群で21%でした。

→薬を減らさなかった群では、1年後に45%の人が死んでいた。(55%が生きていた。)

薬を減らした群では、1年後に21%の人が死んでいた。(79%が生きていた。)

急性期医療施設への年間紹介率も、コントロール群の30%と比較して薬削減群で11.8%と有意に低くなりました。

→救急医療を行う病院への年間紹介率。

薬を減らさなかった群は、30%。(70%は、紹介せずに済んだ。受診させずに済んだ。)

薬を減らした群は、11.8%。(88.2%は、紹介せずに済んだ。受診させずに済んだ。)

 

私のコメント。

睡眠導入剤とか飲まなくて良い薬は止めて下さい。

血圧を下げる薬も、主治医の先生と交渉してみて下さい。

立った時に、立ち眩みがする。

立った時に、脳に血が行っていない。

血圧が低い可能性が高い。

血圧を下げる薬を飲んでいれば、止めてもらった方が良いか、と思います。

〇〇スタチン(血液中のコレステロール値を下げる薬)も、主治医の先生と交渉してみて下さい。