「がんに効く生活」とか

1972年生まれ。男性。2013年まで精神科医をしていました。リンクは自由です(連絡不要)。

牛乳が飲める人

ja (jst.go.jp)

 

健常群に注目。

 

20gの乳糖は、450gの牛乳に相当。(普通牛乳100g中に、4.4g、乳糖は含まれる。)

 

20gの乳糖負荷で、腹部症状は、50人中、15人に発現。35人には、発現せず。(日本人にしては、牛乳を飲める人達だ、と思う。)

 

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牛乳を飲む。

 

小腸でラクターゼが分泌されていれば、ラクターゼが乳糖を分解。

グルコースガラクトースに分解し、共に、小腸で吸収される。

 

ラクターゼの分泌が少ないと、乳糖は、一部、小腸で分解されるが、大半は、大腸へ行く。

 

大腸で、腸内細菌が、乳糖を分解。

 

グルコースガラクトースに分解されるが、大腸では、グルコースガラクトースも吸収されない。

 

グルコースガラクトースともに、腸内細菌によって、さらに、分解される。

 

最後は、CO2とH2になる。

 

人間の呼気には、本来、H2は、含まれない。(殆ど、含まれない。)

 

しかし、乳糖を摂取し、これが、小腸で分解されなければ、大腸へ行き、そこで、CO2とH2まで、分解される。

 

大腸で、CO2も、H2も、吸収され、呼気中のH2濃度が高くなる。

 

これが、呼気水素試験(BHT)の概要である。

 

腹部症状出現の15人は、全員、BHT陽性(>20ppm)。

 

腹部症状出現の15人は、全員、乳糖を分解出来ない(あまり分解出来ない)、と言える。

 

腹部症状が出ない35人のうち、10人(28.5%)は、BHT陽性(>20ppm)。

 

お腹が張ったり、お腹が鳴ったりしないが、小腸で、乳糖を分解出来ていない、という群である。

 

大腸に、乳糖は、たどり着くけど、腸内細菌が速やかに乳糖を分解出来たり、症状が出にくい人(大腸が乳糖の存在に耐えられるという人)。

 

8人(22.9%)が境界域(13ppm<、≦20ppm)で、17人(48.6%)が陰性(≦13ppm)。

 

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50人中、17人が、小腸で、乳糖を、よく分解出来る。

 

8人が、中間に、位置する。

 

50人中、17人(35%)が、450gの牛乳に含まれる乳糖を、小腸で、十分、分解出来る。

 

本当の意味で、牛乳を飲める。

 

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こんなに牛乳を飲める人が多いのか。(福岡に、特に多いのか。)

 

秦氏(はたうじ)を含め、milkを飲んでいた人達が、日本には、たくさん、やって来ている。